共感、そして連想をえるための物語コンテンツ

物語マーケティングのコンテンツストーリー
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「努力しても報われないが、心は豊かである」、そんな日本人の国民性が浮かび上がってきました。東京立川にある統計数理研究所、日本人の国民性調査2013年度版です。

統計数理研究所調査科学センター 2013年度日本人の国民性調査

調査で特徴的な項目は2つあります。ひとつは心の豊かさについて、前回調査の2008年には28%だったものが47%へ急増している。もうひとつは自身の生活水準について、変わらないとする回答が44%から53%へ増加している点です。ちなみに調査は5年に1回、20歳以上の男女6,400人に対して個別面接方式で実施されてものです。

こういった消費者心理に訴えるには、消費者の心に訴える「共感」をキーワードにマーケティングを編み上げることが必要です。そして「共感」をえるためには、誰もが子供のころ親しんだ「物語(ナラティブ)」をコンテンツに組み込むことが大切になるのです。

なぜ物語(ナラティブ)は共感をえるのか

「スマート、ソーシャル、クラウド」、私たちを取り囲む情報環境を表したキーワードです。スマートはスマートフォン、ソーシャルはFacebookやTwitterなどのソーシャルメディア、クラウドはそこに表示されるテキストや写真、動画など何時何処にいても見ることのできるデータ環境です。24時間、いつでも情報は手の中にあります。果てしもない情報が絶え間なく押し寄せてきているようです。

物語は誰もが知っているいくつかの型(モデル)で編集されています。危機の訪れと挫折。選ばれた人の旅立ち。様々な試練が訪れ、途中思いもよらない支援者が現れる。やがて危機を克服し英雄となり、旅立った場所へ戻っていく。アメリカの神話学者ジョーゼフ・キャンベルが明らかにした物語の型です。ハリウッドならスターウォーズ、日本では桃太郎に一寸法師、宇宙戦艦ヤマトもみな同じモデルです。

つまり、だれでも知っている物語の型(モデル)を使うことで消費者の記憶にとどまることが容易になるということなのです。物語(ナラティブ)をコンテンツに組み込むことで記憶に残る。やがてアタマは記憶から連想をはじめる。そうして、製品サービスを思い出すことになるのです。

足りないものを、苦労のすえ手に入れ、獲得していく物語

ジョーゼフ・キャンベルは物語の型を「分離(旅立ち)、通過儀礼、再生」というキーワードで表しました。不足を埋めるための旅立ち、獲得するまでの試練、得たものを持ち帰る帰還です。マーケティングでコンテンツにもりこむ物語、それは「不足の告白」からはじめるのをオススメしたいと思います。

どの製品サービスにも不足している点または、不足してた点があるはずです。不足の気付き、その不足を補うことを第一に行動を起こす。そして様々な試練がおとずれ、苦労のすえ不足していたものを獲得してゆく。こうして自社のストーリーを編集していきます。

「努力しても報われないが、心は豊か」、こう思う消費者の心に訴えるキーワード「共感」。物語(ナラティブ)を組み込んだコンテンツで積極的に、マーケティング施策を実施してゆきましょう。

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