ウェブマーケテイングのためのナラティブ

ウェブマーケテイングのためのナラティブ
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ストーリー、ナラティブ(=物語)というと何を思い出すだろう。「桃太郎」、「金太郎」、「白雪姫」、「シンデレラ」、「ハリーポッター」。ハリポタはともかく、ほとんどの方は、そうとうむかしに読んだんじゃないだろうか。でも、かなり覚えてる。ウェブマーケティングにストーリー性を持たせる。ボクのとこも「連想のウェブマーケティング」をうたってる、その理由はここにある。物語がもつ情報保存の高い能力に期待しているのです。

時系列と因果関係でできあがっているのがストーリーです。順序だてて、関係を思い出してゆきます。ストーリーが動くことで進むのが物語。ということは、いくつかのストーリーが時系列や因果関係で結ばれ、それが動きだすことで物語はすすんでいく。この一連の流れが物語に高い情報保存の能力を与え、ボクらはなかなか忘れられないわけです。

物語は戦略、ストーリーはコンテンツ

ウェブマーケティングではこう置き換えられます。物語は戦略、ストーリーはコンテンツです。それぞれのコンテンツは時間や因果関係で結ばれています。「きっかけ」、「やまない情熱」、「仲間」、「旅立ち」、「希望」、「苦難」、「挫折」、「助言」、「克服」、「成功」、「喜び」。この12のキーワードだけで「起業」をイメージできるのではないでしょうか。キーワードひとつひとつがコンテンツです。時系列と因果関係で結ばれていて、ひとに「連想」を強いるのです。

もう一つ、この12のキーワードが誰もが思う「起業」のアーキタイプ、元型だということです。「きっかけ」、「やまない情熱」、「仲間」とこの辺でユーザーは何かしでかすつもりだな、と気づくはずです。その後のストーリーも、ユーザーの気づき、すなわち期待を裏切ることはありません。無事、起業物語をよみすすんで読了です。ウェブマーケティングならエンゲージメントの獲得、といったところです。

ハイコンテクストな日本文化で育ったボクらは、同じようなアーキタイプを共有しています。なら、ウェブマーケティングに物語、アーキタイプを裏切らない物語力を組み込まなくては損、ということになりませんか。

すべての製品サービスには素晴らしいストーリーがある

技術系のスタートアップが盛んですね。人々の生活を豊かにするために、そこに革新的なテクノロジーがあるのはもちろん、同時にまた「これらがナゼ重要なのかを伝えるストーリーテラー」がなくてはなりません。素晴らしい印象を残したいスタートアップは、革新的な技術と「よいストーリーテラー」を仲間に持たなくてはならないということを押さえてください。

どうしてか。

多くのスタートアップが革新的な技術力をもちながら失敗している。その理由は簡単で、彼らの製品サービスに関心があるユーザーの獲得に失敗しているから。原因はもちろん、「よいストーリーテラー」が仲間にいなかったから。なら、成功するために「よいストーリーテラー」を仲間にいれればいい。

革新的な製品サービスについて深い洞察をくわえ、興味深いテーマを見つけ、原稿用紙5枚くらいでストーリーを紡ぐ。そしてストーリーとストーリーをつないで、それを動かして物語にするストーリーテラー。驚くくらいコモディティ化が早い今、「よいストーリーテラー」を仲間に持ってみたくなっただろうか。

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