コンテンツマーケティングと、おもてなし日本

コンテンツマーケティングとおもてなし
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コミュニケーション戦略という言葉があります。マーケテイングの4P、プロダクト・プライス・プレイス・プロモーションでいうところのプロモーションに位置する戦略です。製品サービスの違いがユーザーにわかりにくくなっている今、注意深く力を注がなくてはいけない問題です。

コミュニケーション戦略5つのプロセス

コミュニケーション戦略は通常、下記5つのプロセスがあるとされています。

  • 何を伝えるのか
    何を伝えることで、どう反応して欲しいのか。
  • ターゲットユーザーは誰ですか
    どんな動機、流れでユーザーになってくれる人なのか。
  • 製品サービスの何にフォーカスするか
    予算、特徴、トレンド、ブランドなど、訴求点の優先順位は。
  • 具体的な手段は
    資産ごとの訴求手段は。
  • 効果測定とフィードバック
    実施後のモニタリングと、検証データのフィードバック。
  • それぞれの詳細は又の機会にお話するとして、ここでは日本人が好むコミュニケーションとは何なのか、そのことを考えてみたいと思います。

    ハイコンテクスト文化の日本人

    少し聞きなれないかもしれませんが、日本はハイコンテクスト文化であるといわれます。ハイコンテクスト文化はアメリカの文化人類学から生まれた言葉で、互いの意思疎通にそんなに苦労のいらない文化ということです。反対はローコンテクストで、こちらの方は論理的に話を進めなくてはいけない文化です。

    コンテクストは言葉や、経験、そこから生まれる価値観や好みということになりますので、ハイコンテクスト文化とは同じような環境で育ち、同じような経験をして、好みが似通っている者で構成される文化ということになります。今後はわかりませんが、日本はまさにハイコンテクスト文化のモデルといえます。

    ハイコンテクスト文化が好むコミュニケーションは、いわゆる「ツーカーの中」というものです。「いち、」といえば2,3と、こちらが期待している流れで相手が応えてくれる。なにも言っていないのに、ボクの好みになっている。いつぞや流行った「おもてなしの心」、これもひとつの表現です。

    そんなハイコンテクスト文化な日本人が、期待するコミュニケーションをまとめると次のようになります。

  • 聞き手に大きな能力を期待する。
  • 単純化された、絵的な表現を好む
  • 曖昧な表現を好む
  • 論理の飛躍も許される
  • ことばの受け答えだけに固執しない
  • コンテンツでユーザーとのコミュニケーションを期待するコンテンツマーケティング。そのカギとなるコンテンツストラテジーの立案、コンテンツのプロット、コンテンツの制作。いかに高性能であろうと製品サービスのスペックを中心にしたコミュニケーションでは、マーケティングそのものが上手くいかないことが想像されると思います。

    ハイコンテクストなコンテンツマーケティング

    ソーシャルメディアの登場は、ウェブ全体をソーシャルウェブと呼べるようなものに変化させました。スマートフォンの誕生、ソーシャルネットワークの興隆、そしてクラウドサービスの充実、この3つが今のウェブを象徴するキーワードです。

    情報にいつでも接することができる。反対にいつも、情報の波にあらわれているユーザーはもっと優しい、親切なマーケティングを渇望しています。そこでユーザーの意思決定を応援するキーワードとしてコンテンテンツによるマーケティング、コンテンツマーケティングがマーケティングの中央におどりでようとしているわけです。

    われわれのとるべき道は、ハイコンテクストなコンテンツマーケティング。その成功のスタートは、ターゲットユーザーの声なき声におくこと。「ユーザーに求められているものと、届けられていないもの」、これを知ることにあるといえます。

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