コンテンツマーケティングと普通の中小企業
スタートアップには2つの形態があります。
ひとつはハイリスク・ハイリターンで急成長を望むベンチャー型、もうひとつはローリスク・ローリターンで事業の継続を目指すものです。
多くのスタートアップはローリスク・ローリターン、いわゆる一般的な中小企業だと思います。
中小企業の特徴、特にスタートアップ時点で共通することは知名度がなく、何事においても予算規模が小さく、扱う製品サービスといえば他社と比べてそう変わらず、仕入れはヘタすれば現金で売価も少し割高かもしれません。
顧客は多くの企業の中から何がしかの理由を見つけて、使いたい製品サービスの購入先として一社を選びます。
安かったから、大手で安心だから、前にも買ったことがあるから、近くだからなど様々です。ではスタートアップの中小企業として、うちの会社で買ってもらう理由を顧客にどう認めてもらえればよいでしょうか。
知名度もなく、宣伝に使える予算も小さい。マーケティングには極めて不利な状態です。
この状態で採るべきマーケティング手法が、近年急速に注目を集め、素早い企業では既に採用されているコンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングでパーソナルブランディングをすすめていく。一昔前なら「男を売る」ということです。
顧客が特定の一社を選ぶのは、他の多くの会社とくらべて何かが違うからです。なら多くの出来たての中小企業が競合と確実に異なる、差別化ポイントとしてあげられるのは創業者のキャラクターです。ここにパーソナルブランディングを採用する理由があり、その手法としてコンテンツマーケテイングをおすすめしたいのです。
コンテンツマーケティングをおすすめする7つの理由。
コンテンツマーケテイングはコンテンツをテコにして、顧客とつながるマーケテイング手法です。
ブログ記事、Facebookやtwitterへの投稿、ホワイトペーパーの配布やYouTubeでの動画配信などです。特にブログ記事、Facebookやtwitterへの投稿はコンテンツを拡散させ、ターゲットとしている顧客に自社のビジネスを発見してもらうことに有効です。
コンテンツマーケティングはスタートアップで知名度が低い中小企業が、自社のマーケット内で存在感を高め、ターゲット顧客との関係を深める強い味方なのです。
- 1.顧客とであう起点がもてる。
例えば自社サイトのブログをソーシャルメディアでシェアしてもらえば、顧客と双方向でやりとりすることができる。 - 2.自社にブランド力をつけられる。
コンテンツを更新してゆけば、顧客につぎつぎと新しいブランド体験を与えることになり、認知・関心度が深まる。 - 3.気になる会社になれる。
あたらしいコンテンツで興味あるネタを提供する会社は、顧客にとっては気になる存在。セールスにつながることにもなる。 - 4.信頼性を獲得できる。
コンテンツが役に立てば、顧客の信頼を勝ち取ることもできる。 - 5.競合と差別化できる。
特定のテーマに特化したコンテンツを更新し続けることで、そのマーケットのオピニオンリーダーとして認められることになる。 - 6.投資が無駄にならない。
広告と違い、コンテンツはウェブ上の大切な資産として投資が無駄にならない。 - 7.知られた専門家になれる。
コンテンツを更新し続けるためには勉強し、業界ネタに精通しなくてはならない。当然、知られた専門家として活躍できる。
コンテンツマーケティングは中小企業にこそ必要なマーケティングです。
力勝負のウェブマーケティングはレッドオーシャンで、それを承知で飛び込む必要はありません。
情報過多のウェブはソーシャルメディアというファネルによって濾過されています。
もはや、声を大にして連呼するような広告だよりのウェブマーケティングだけが選択しではないのです。ビジネスの存在を示しつづけ、顧客の意思決定を援助するコンテンツによるウェブマーケティングとしてコンテンツマーケティングをとらえ、ビジネスのツールとして使うことができるのです。
顧客が何を求めているのか、製品サービスがどう使われまた、使われていないのか。「顧客が何をもとめているものをコンテンツ化してゆきましょう。
まずはブログから、そしてFacebookとtwitter。
できることから、すぐに始めるのが肝心です。